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成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

成人型アトピーとは

通常のアトピー性皮膚炎は、乳児期や幼児期で治るケースがほとんどです。 関節やなどの皮膚の柔らかい部分がかさついて、かゆくなります。 成人型アトピーには、2種類あって、幼少期からのアトピーが治らないまま大人になるタイプと、幼少期にアトピーの素因はあるが、発症が20歳前後になるタイプがあります。 症状がでやすい場所にも特徴があって、顔面に難治性の発赤があったり、頚部中心に明らかな色素沈着が見られたり、全身にかゆみの強い小結節(痒疹)が多発したりすることが多いです。 私のような子どもの頃にはアトピー性皮膚炎はなく、二十歳頃にはじめてこの症状が出ることもあって、その場合は顔面から頚部にかけて強く発赤がでることが多いようです。 大人のアトピー性皮膚炎の特徴は、首から上に症状が出やすいことにあります。 私の発症は、16歳でした。 春に目の上がむずむずして、最初は前髪があたっているせいかと思いました。 その後はあっという間に顔と首がただれました。 顔中心に真っ赤な湿疹がでることは、思春期の私には本当に苦痛でした。 アトピーというと子供のアトピーのイメージでカサカサしていて皮がむけていたり、そちらの認識が強いと思います。 だから、赤くてジュクジュクした湿疹がいっぱいの私をアトピーと思う人はいないようでした。 ジロジロみられたり、うつる病気と思われているのかなと感じる態度をされたりもしました。 社会人の時に、社会福祉士の資格がとりたくて、通信講座を受講しましたが、スクーリングといって短期間学校に通わなければならない時がありました。 実習で援助方法や実践的な心理学を学びました。 その際に、適当に歩いて、先生の合図で近くにいる人と向かい合って「挨拶をして、握手をする」ということをやりました。 突然、向かい合って挨拶をして握手をすることがどれほど心理的に圧迫感があり、その圧迫感をなるべく減らすにはどうするとよいかということを知るための実習でした。 先生の合図で、私は50代くらいの女性と向かい合いました。 その人は、私の顔をみて、手を隠しました。 私が「えっ」って顔をしたら、その人もふと我に返ったのか、改めて手をだしてきたので握手はしましたが、悲しかったです。 その時は、顔中に真っ赤な湿疹がいっぱいでていました。 成人型アトピーの認知度が低いことが、成人型アトピー患者をさらに傷つけますね。 今、成人型アトピーは、増えているようです。 以前に比べて大気汚染がひどくなったこと、ダニやカビが繁殖しやすい機密性の高い建物が増えたこと、衣類や食品に化学物質が増えたことなどが挙げられます。 また、ストレスや不規則な生活習慣も大人のアトピーを増加させる原因となっているようです。 私のこのブログを読んだ方から、成人型アトピーへの社会の理解が深まることを祈っています。