アトピーが酷かった20代の頃から思うこと
私にとって、16歳で発症したアトピーが最もひどかったのは、20代でした。
20代の10年間、とくに20歳から28歳くらいまでがひどかったです。
女性の肌が何もしなくても一番キレイなのも20代だそうですが、それは免疫力が最も強い年代だからだそうです。
では、もっとも肌が美しいはずの20代になぜ私の肌はボロボロだったのかというと、
アレルギーとは外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患です。
本来は反応すべきではない外部からの抗原(花粉、ダニ、カビなど)に対して、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答(かゆみ、炎症、鼻水、咳、など)が起こっている状態のことをいいます。
免疫力は強いほうがよいです。
病気にならないし、美しくいられます。
私のように免疫力が強い時期にアレルギーがひどいのは、免疫力の調整がうまくできていないから、免疫反応が暴走するのだと思います。
残念ながら、今は、私の免疫力は暴走するほどの強さがないようでアレルギーが軽くなっているような気がします。
それはそれで良くないような(他の病気になるから)気もしますが、アレルギーが軽減すること自体は、QOLが格段に向上することを実感しています。
30代になって、免疫力が低下してきたことが、私のアトピーが軽くなったことの一因かなと思っています。
かつて通ったO診療所(アトピー+ひどい蕁麻疹)でも、「今(26歳:7年前)は、免疫力が一番強い時期だから良くなるなんて思わないほうがいい。むしろ、悪化することを考えて」と言われたりもしました。
会社で出会ったアトピーがひどかったという人(私が出会った時はほぼ完治していました)も、「30代になって、勝手に治まってきてどうしてかはわからない」と言っていました。
ちなみに私は、30代になってから、虫垂炎になったり、単純ヘルペスが陰部や口腔内に大量に出たり(幼いころから抵抗力が落ちると鼻にヘルペスがでていました)、膀胱炎になりやすくなったり、風邪をひきやすくなったり(こどもから すぐにもらってしまいます)、免疫力低下を思わせることが起こっています。花粉症も以前に比べて軽くなりました。【関連記事】ほたるの病気歴
免疫力が暴走しやすいアレルギー体質の人にとって、免疫力の強い20代は一番過酷な時期なのかもしれないと思います。
このことから、一つ思ったことがあります。
私は、20代で成人型アトピーが悪化し、治療法に対して迷走を繰り返し、脱ステロイドも2回しました。
私のアトピーが30代に入って、治まった直接の原因は不明です。
ひょっとしたら、ただのアレルギーマーチ(後日紹介します)で、他のアレルギー症状が強くでているせい(春と秋の咳喘息)なのかもしれません。
育児のために仕事をやめて環境がかわったせいかもしれません。
アトピー改善のために試したことの何かがよかったのかもしれません。
とにかく、どうしてアトピーが治まったのかはわかりません。
でも、事実として、30代になってからアトピーに対して積極的に何かアプローチをしたわけでもないのに、徐々にアトピーが出なくなり、かゆみに苦しむ日がなくなりました。
大気汚染(黄砂やPM2.5など)や異常気象など、周囲の環境はアレルギーの人にとって悪化しているにも関わらず、私のアレルギーは全体的に軽くなっています。
やはり、アレルギーには自分自身の免疫力が一番関係しているのではないかと思います。
20代は、脱ステロイドで、ますますアトピーを悪化させたりして自分で自分を苦しめてきたように思います。脱ステロイドやナチュラル志向に傾きすぎて、制限だらけの毎日でした。
それでもアトピーは良くならないし、次々と拡がる湿疹に落胆し、アトピーであることにストレスを感じていました。
そんな20代を、適切にステロイド外用剤をつかって、不快な症状を抑えながら、30代になるまで気楽に気長に待っていれば、もっと前を向いて楽しい20代を過ごせたのでは?と思います。
脱ステロイドやリバウンド、ステロイド依存ということについては医師の間でも議論が別れるところなので、ここであえて言及はしませんが、
私の経験に基づく意見としては、
標準治療でかゆみや湿疹に対してコントロールしていくことが、アトピー患者にとってベストだと思っています。
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アトピーには標準治療。
でも、まずはスキンケアで不安定肌をコントールすることも重要です。