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成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

アトピー性皮膚炎の治療で通った病院 【後編】

私がアトピー性皮膚炎の治療で通った病院

アトピー性皮膚炎の治療で通った病院の後編です。

◆前編は こちら⇒

◆中編は こちら⇒

 

I医院

個人病院。女の先生でさばさばしています。 看護師が事前にやたらと問診するわりに、診察時に医師に何も伝わっていなくて、また自分で話すことになり、そのシステムの意味がわからないです。

適切にステロイドを使ってサッと治しましょうという考え方は私の考えと合っています。ステロイドの塗り方も、現在のスタンダードとされる塗り方(ちょこっと塗りではなく、掌で幹部を含めて広めに塗る方法)を説明されて、標準治療の先生で安心できます。 受診のきっかけは、一人目妊娠中に体のかゆみがひどくて夜も眠れず、仕事もしているのに、抗アレルギー剤ものめず、悩まされている際に受診。 そのときは、先生自身も子だくさんの子育て経験者だったので、ふだんより親身に自分の体験談を含めて話してもらえて気が楽になりました。 先生も一人目妊娠中に激しいかゆみに襲われ、耐えきれずに自己責任で抗アレルギー剤を飲んだ話や、強めのステロイド外用剤(マイザー)を使っても、妊娠・胎児には影響しないことをしっかりと説明してくれました。 安心してステロイド外用剤を使えて、かゆみを抑えて、なんとか妊娠を乗り切れました。

余談ですが、一人目妊娠中にノーアト事件(超最強ステロイド含有の詐欺クリーム)にも巻き込まれています(3箱も使ってしまいました)が、この先生からどんなに強いステロイド外用剤を使っても妊娠・胎児に影響することにはならないと話してもらっていたので、一人目妊娠中で神経質になりがちな時期ですが、冷静に対処できた気がします(関連記事はこちらステロイド外用剤をそこそこ使って妊娠期間を過ごしましたが、こどもは特に異常もなく元気に育っています。困ったときは受診していましたが、1年前に行ってみたら閉院していました。何があったのかは不明です。

S皮膚科

個人病院。男の先生で、もうおじいさんと言った方がいいくらいの年齢の先生で、優しくてステロイドをなるべく使いたくない人に人気がありました。看護師さん達も感じのよい人達でした。予約システムがないために当時(10年前)は3時間待ちがしょっちゅうでした。(今は移転して、予約システムもあるみたいです) まだ少し私の考え方がアンチステロイド寄りだった際に、手湿疹がひどくて受診。 漢方を使ったり、酸性水治療を行っているということがホームページで紹介されていたので受診しました。 漢方を信じない先生もいますが、アトピー患者としては、アレルギー体質という根本的な部分を改善したい想いが強く、体質改善的な要素の強い漢方薬は気になるところです。市販の漢方薬は高すぎて続けられないので、病院で処方してもらいたかったりもします。

必要な時には、ステロイド外用剤は患者の希望に応じて使うというスタンスも、当時はアンチステロイドとはいいながらも、その考えが揺らぎつつあったころなので、むしろ皮膚科医として信用できました。 結局、酸性水治療の話はでず、自分から言い出すほどひどくなかったので、酸性水治療は未体験です。 漢方薬は、ジュウミハイドクトウを1日3回、1ヶ月分もらっていました。1ヶ月で4000円くらいだったような気がします。 市販の漢方薬よりずっと安いです。

O診療所

アトピーがひどかった頃に会社で情報を得て受診。 教えてくれた人(当時33歳くらい)も、私が入社する前にすごくアトピーがひどくて、顔が真っ赤で、歩くだけで衣服の摩擦で体中がかゆいし、大変だったという人です。

私が出会った頃には、そんな状態がわからないほどよくなっていて、やはり今の私と同じで30歳すぎで自然とアトピー性皮膚炎がでなくなったと言っていました。 その人がアトピー性皮膚炎がひどい時に通っていた病院と聞いて即行ってみました。 隣の市なので、自宅から車で1時間ほどかかりますが、混んでいないので通いやすかったです。

その後、この先生は、独立して開業されたそうで今はこの診療所にはいないらしいです。この診療所は、老人ホームに併設されていて、先生はこの診療所の勤務医でした。この前、その病院の前を通った時には、もう診療所はありませんでした。

西洋医学しか信じない先生でした。 ステロイドやプロトピックも使うし、アレルギー治療の新しい考え方や治療法を試してくれたり、自分の経験から薬を処方してくれたり、いつも専門用語を交えてかなり難しい説明をしてくれました。 本音は、難しい話をする先生よりも、わかりやすい話をする先生のほうが好きでした。 難しい言葉で説明するのは意外と簡単で、誰にでもわかる言葉で簡単に話せる人こそプロと思っていたので(偉そうですみません・・・)。 1年以上は通ったと思います。 アトピーが良くなってきた頃に、今度は激しい蕁麻疹がでるようになりました。 蕁麻疹というのもなかなか手強くて、湿疹自体は時間とともに消えてしまうのですが、蕁麻疹がひろがる際のかゆさが、かゆみで震えるほどで・・・。 かゆすぎて、耳鳴りするような壮絶なかゆみが襲ってきて、手や足、体が真っ赤にブクブクになります。蕁麻疹がひどくてひどくて頻繁に受診していました。 飲み薬もいろいろと考えてくれて、最初は抗ヒスタミン剤でしたが、アタラックスPやテトラミド(これが強烈でトイレにも立てない眠気)などの安定剤的な薬などに変えてくれたりもしました。 途中、少し調子がいい時に漢方薬に興味があったので、漢方薬の相談をしたら、漢方についてのウンチクを長々と話されたうえにアンチ漢方発言だったので、ここでは漢方治療は望めないと思いました。 漢方を症状にあわせてピンポイントに処方できれば西洋薬以上の効き目を発揮することもあるが、漢方それぞれの守備範囲は実は非常に狭く、西洋薬の方がずっと効率的に幅広く治療できるという話でした。そのため、漢方薬は処方が難しく、あいまいな知識であいまいな処方をしても効かないだけだから意味ないと言われました。 漢方トークが辛口だったので、少しひいてしまいました。 そして、蕁麻疹でまた後日受診した際に、「今の年齢(当時26歳)はアレルギーが良くなるなんて思わないで!免疫が一番強い時だから良くなるなんて思うべきじゃない。むしろ、悪化すると思っておいて」と、少しイライラ口調で言われました。そりゃ、治らないという患者は嫌ですよね・・・。 でも、原因もわからず睡眠をさまたげる蕁麻疹に疲れ果てていた時に、「よくならない宣言」は辛かったです。 この日から受診するのをやめてしまいました。蕁麻疹は、たまりかねて、アトピー性皮膚炎で最初に受診したO皮膚科へ行ったら半年ほどで完治しました。