アトピーが出やすかった部位(ランキング有り)前編
アトピーがでやすい場所というのがありました。
どこにでも出るわけではなく、出る場所というのはある程度決まっていました。
ただ、発症から15年間のうちに、出やすい場所も症状ひどい場所も変化していきました。
初期によく出た場所でも、数年後には全く出なくなったり、突然よく出始めたと思ったら、2~3年しつこく集中的にでる場所、しつこく出る場所は治る日がくるなんて思えなかったです。
湿疹が出た頻度でランキング形式でご紹介します。
書いてみたら、8位までありました。
詳細を書いていたら、長くなってしまったので、今回は1位から3位までの発表とします。
■よく湿疹が出た場所ランキング■
1位 顔(額、ほお、あご)
初期から9年間は、出たり消えたり、ひどくなったjり、軽くなったりを繰り返しました。最初の2年ほどは特にひどく出ました。顔が赤い湿疹でじゅくじゅく⇒黄色い浸出液でバリバリ を繰り返しました。
初期は、寝る前に、テラ・コートリルを塗り、その後、リント布(コットンとガーゼを張り合わせたような布)に亜鉛華軟膏を塗って貼り付けて寝ていました。
亜鉛華軟膏がジュクジュクの湿疹の治りを早めるそうです。寝る前に1時間くらいかかって張っていましたが、ほぼ顔全体になり、その顔をみて兄がひいていました(笑)
気になって寝にくいし、亜鉛華軟膏は白いベタベタした軟膏なので、皮膚につくととれず、朝とるのに一苦労でした。オリーブオイルをコットンにしみこませてふき取るのですが、結構刺激になっているような気がしました。黄色いかさぶたも一緒にコットンにとれてきて気持ち悪かったです。
そんなケアをしたのは最初の半年くらいで、あとは惰性でステロイド軟膏を塗りまくりでした。
最初は主にテラ・コートリルやキンダーベートなどの顔に塗ってもよいとされる弱いステロイドを塗っていました。
弱いランクのステロイドを塗っている程度で済めばよかったですが、明日は合コンだ!!とかいう日には、ベトネベートとか強いランクのものを塗ってました(笑)。強いランクのステロイドは一晩で軽く出ている程度の湿疹は全て治してしまいます。顔の皮膚は薄いので吸収がよく、強いステロイド軟膏は禁忌です。
最初の5~6年で、一度目の脱ステロイド失敗(【関連記事】私が通った病院と出会った医師 【前編】)まで経験し、症状がひどかったこともあって、かなりアトピーのことやステロイドのことについて勉強しました。
15年もアトピー生活していると、後半5年くらいはほぼ自己判断で強さを使い分けて(どのランクのステロイドをどの部位に塗ってよいか、吸収率はどの程度かは頭に入っています)、ささっと塗って治していました。
ステロイドを塗って治す以外に、プロトピック軟膏も使いました。
一度目の脱ステ失敗後に医師にすすめられて使ったのですが、これを使ってから、顔の湿疹に悩むことが減りました。
プロトピック軟膏の使用感が最悪で、薬を塗った日の夜は、ほとんど一睡もできません。顔があつーーくなって、ほてって、ピリピリして、むずむずして、かゆくてかゆくて、眠ってしまうと無意識に掻いてしまうので眠れません。でも、一晩で劇的に湿疹がひきます。ひどめの湿疹でも一晩塗れば、ごく軽くなり、数日塗れば消失します。二日目以降は、初日のような火照りやかゆみやピリピリ感はありません。プロトピック軟膏を使う前の説明にこれらの刺激感については説明されますが、想像以上に刺激感が強くてびっくりしました。
2位 乳首
初期から頻繁に出て、顔より長引きました。顔に湿疹がでなくなってからも、ひどかったです。ここは一生治らないかもとさえ思っていました。
一人目出産後もジュクジュクで黄色い浸出液がひどいので、ステロイドを塗らずにはいられず、母乳育児を断念しました。産婦人科で相談しても授乳による乳首のかぶれと勘違いされて、いまいち医師や助産師さんと話がかみあいませんでした。
かゆみが強く、プロトピック軟膏も効きませんでした。とにかく、痒いときは毎日強いステロイド(ベトネベートなど)を塗っていました。
そして、場所が場所なだけに、あまり皮膚科で相談できませんでした。
一度だけ たまりかねて相談したことがあり、吸収のよい部位ではあるが、治りにくい部位なので強いのを塗っても良いと言われて、それ以来、ずっと塗っていました。
たまたま読んでいた標準治療を推奨する本に、若い女性でアトピーの人は、ほぼ確実に乳首の湿疹に困っていて、相談もできずに悩んでいるというのを読んだことがあります。それを読んだときは、涙がでてきてました。みんな一緒なんだ、って思いました。
しかも、みな一様に同じことをしていて、ジュクジュクの湿疹が下着とひっついて皮膚が剥がれるのが痛いので、乳首にガーゼをあてて、医療用テープでガーゼをとめてあるそうです。
まさに、私もそうしていました。
下着と浸出液がくっついて、皮膚がはがれて、乳首から赤い皮膚がむき出しになるのです。お風呂でしみます。下着やガーゼによく血がついていました。ガーゼをはがすのも痛いので、お風呂でしめらせてから、少しずつはがしていました。それでも、浸出液の量によってはガチガチに固まっているのではがすのが大変な日や、浸出液が出すぎてガーゼを通り越して下着まで汚れている日もあり、そういう日はガーゼをはがすのは簡単ですが、いつ治るんだろう?って不安で悲しくなりました。
医療用テープにもかぶれやすいので、そこにも工夫が必要で、毎日テープの位置をずらしてはっていました。だいたい、前の日の場所がかぶれて赤くなって痒いので、そこにもステロイドを塗りました。かぶれは、一日で治ります。
顔の湿疹は、最近3年間で湿疹がでた記憶はありませんが、乳首は、たまに湿疹がでます。もちろん、ガーゼをあてるほどではないし、浸出液が出て困るほどでもなく、頻度も半年に1~2回くらいです。
かゆみがあり、見てみるとブツブツしている程度です。疲れがたまったときや風邪で体調が悪い時などに出ます。体調のバロメーターとなっています。
3位 唇
唇も発症してすぐに出るようになり、顔よりも長く出ていました。
唇がひどかったのは、25歳くらいの頃です。顔の湿疹がおさまってきたのに、唇の湿疹がひどくてたまらなくて、保湿しても出るようになって、唇が湿疹(小さな水泡みたいな湿疹)でおおわれてしまい、笑うと黄色い浸出液のかさぶたがバリバリっとさける感触が気持ち悪かったです。
あまりに唇の湿疹がひどいため、歯科金属でもあるのかと思って歯科に行ったり、歯磨き粉を石鹸歯磨き粉にかえたり、脱保湿してみたり、あらゆることをやってみましたが、良くならず、2度目の脱ステを試みたくらいです。(【関連記事】アトピーに良いと聞いて(知って)実践してみたこと一覧)
2度目の脱ステは脱ステを推奨する病院でやりました(【関連記事】私が通った病院と出会った医師 【中編】)が、唇の湿疹だけが出ていたのに、脱ステしたら、顔中に湿疹が拡がり、久しく出ていなかった耳までジュクジュクなりました。その頃、唇以外にステロイドを塗ったことはなかったですが、本当に顔中がボロボロになってしまい、首までジュクジュクでした。(脱ステ体験についは後日詳しく書く予定です)
唇の湿疹が悪化した25歳くらいまでは、保湿していれば、そこまでひどくならなかったので、保湿を怠りませんでした。
だから、いつも唇がグロスを塗ったみたいにテカテカしていました。たまに、友達に、「そのグロスいいね!どこのやつ?」と聞かれたりしました(笑)。テカテカはワセリンのせいだとは恥ずかしくて言えませんでした。
私は唇の色がもともと薄いので、口紅を塗らないと体調不良に見えてしまうので、どうしも口紅を塗りたいのですが、市販の口紅のほとんどにかぶれてしまい、湿疹がでやすくなっていたので、口紅を自作していました。
ワセリンに、手作り化粧品サイトで購入した天然色素の色粉を混ぜていました。
当時(13年くらい前)は、扱っているお店が少なかったですが、最近はオーガニックコスメブームということもあり、楽天で「手作り化粧品,材料」で検索すればいろいろなショップがでてきます。
私の手作りリップグロスについては、後日紹介しますね。たいしたものではないですが(笑)
手作りグロスには、かぶれませんでした。
オーガニックコスメにはまったころ、唇に塗るものもオーガニックのものを使おうとしたのですが、何度試しても「シアバター」に激しくかぶれます。
オーガニックの口紅やリップの主成分はだいたいがシアバターなので、怖くて使えませんでした。何度ためしても、シアバターが入っていると数時間で唇が腫れあがり、水ぶくれがいっぱいでます。メーカーをいくつか変えたりしてみたのですがダメでした。
シアバター入りと気付かずに塗っても、かゆくなってきて、おかしい!と思って成分をみると、シアバターが入っていたりします。
オーガニックのリップで、ほかの成分のものだと、ビーワックス(蜜蠟)のリップもたまにあります。
ビーワックスにはかぶれませんが、当時の私には潤いが足りませんでした。
ということで、ワセリン基材の自作グロスが最高でした。
それさえも塗れなくなったのが25歳頃で、上記のように色々試し、2度目の脱ステに失敗の後、唇の脱保湿をしてみました。
それが成功したのか、たまたま治る時期だったのかわかりませんが、湿疹がでなくなりました。
今では、市販の口紅にもかぶれません。
でも、今は、保湿しすぎると逆に湿疹が出るようになったので、リップはつかっていません。リップなしで口紅を塗っています。
リップ+口紅だと保湿力がありすぎてポツポツしてきてしまいます。
お風呂上がりは何も塗らずに、朝、メイクする際に口紅を塗るだけです。
そのくらいの保湿が私の唇にはベストです。
体調で、たまーーーにポツポツすることもあります(1年に数回)が、ちょこっとステロイドを塗って寝れば治っています。
次回、4位以降を発表します。