アトピー性皮膚炎の発症のメカニズム解明
2013年の8月にアトピー性皮膚炎発症のメカニズムが解明されていたようですね。
記事はこちら⇒皮膚で増加したIL-33がアトピー性皮膚炎を引き起こす - 兵庫医大が発見 [2013/08/07]
記事を要約すると、
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アトピー性皮膚炎の患者数は、日本の人口の10~20%にものぼると言われている。 患者数が多いのに、対処療法しか行えない現状がある。
それは、アトピーの原因物質の特定や、その原因物質がどういうメカニズムでアトピー性皮膚炎を発症させるのか解明に至っていないのが原因。そのため、アトピーの根本治療の確立が実現できずにいる。
そんな中、IL-33(「インターロイキン33」)というタンパク質が、リンパ球、肥満細胞、好塩基球、好酸球など、アレルギーを起こす免疫細胞を活性化し、花粉症や喘息、アレルギー性鼻炎などの発症を誘導あるいは症状を悪化させる作用を持つことが研究により解明されてきた。
アトピー性皮膚炎の皮膚でも多く産生されていることもわかっている。
しかし、そのIL-33が、アトピー性皮膚炎の病態にどのように関わっているかが解明されずにいた。 そして、今回(2013年8月、兵庫医科大学が、その関係の解明に成功した。
皮膚で増加したIL-33の影響により、白血球の一種でアトピー性皮膚炎の原因となる「好酸球」が増殖して、慢性の湿疹やかゆみにつながることを突き止めた。
これによって、アトピー性皮膚炎の克服に向けた新しい研究や治療薬の開発につながることが期待されている。
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発症の仕組みが明確になれば、その発症を抑えたり、防いだりすることが可能になりそうですね。
早く根本治療を確立して、アトピーに悩む人がいなくなる日がくるのを願っています。