Health is Wealth

成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

総合病院看護師に聞いた ICUとHCUの違い。

以前、父が胃潰瘍穿孔で緊急入院&緊急手術をしました。 病院へいくと、ICUとHCUという言葉あり、違いを知らなかったので、気になって調べました。 そして、偶然ですが、友人(ママ友)が実は元看護師でしかもHCU勤務の看護師さんだったので、話を聞きました。 【ICU と HCU の違い】 ICU とは?「集中治療室」のことです。 英語では、「Intensive Care Unit」で、ICUはその略号です。 日本集中治療医学会で「内科系、外科系を問わず呼吸、循環、代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者を収容し強力かつ集中的に治療看護を行うことにより、その効果を期待する部門である」と定義されています。 医師や看護師が24時間体制で高度な医療・看護を行うことを目的としています。 急性心不全脳卒中、致死性不整脈といった重篤な急性症状を起こした患者さんや、高度な術後管理が必要な患者さんの状態が安定するまでを管理する部門です。 HCU(ハイケアユニット)は、高度治療室とか、重症患者病棟と呼ばれ、英語のHigh Care Unitの略号です。 ICUと一般病棟の中間的な役割を持つ病棟で、ICUより緊急度の低い患者さんの全身管理を24時間体制で行っています。 ICUから一般病棟へ移る際や、手術後の回復室として一時的に用いられることが多いです。 HCUがない病院もたくさんあります。 基本的に回復するまでの一時的な治療室なので、ICUと同様、HCUから退院することはないそうです。 そして、HCUやICU特有の症状があります。 「ICU症候群(ICUシンドローム)」と呼ばれる症状です。 ICUもHCUもカーテンだけで仕切られていたり、一日中明るい電気がついていることもあり、時間の感覚を失いやすく、精神状態に異常をきたしてしまう場合があるそうです。 症状は、譫妄・錯乱・幻覚・幻視などです。 麻酔の影響や術後精神病などが重なる場合もありますし、ICUやHCUにいるということは重篤であるということであり、そのプレッシャーからも精神が不安定になりやすいようです。 私の友人の元HCU担当の看護師さんの話では、 HCUから退院となる患者さんがいないため、医師にとっても、家族にとっても、患者さんにとっても、看護師にとっても辛いことの多い職場だったそうです。 やはり元気になって退院していく患者さんを見送ることが、看護師にとっても医師にとっても嬉しいことのようです。 そして、ICUシンドロームは、HCUでも比較的よくある症状だそうです。 集中治療室での集中的で効率的な治療と精神管理のバランスをとるのは非常に難しいことらしいです。 私が話した元看護師さんは、患者さんへの声掛けを頻繁に行うなど、看護師としてできることはやってきたらしいですが、難しいテーマだと言っていました。 ちなみに、 私の父は、ICUでお世話になったあと、一般病棟へうつり、無事に回復して退院しました。 その後、ピロリ菌除菌をしてからは胃のトラブルは一度もありません。