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成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

アトピー改善の鍵は寄生虫か!?

アトピー改善の鍵は寄生虫か!?

アトピーの改善方法はさまざまな説がありますが、寄生虫がかかわっているというのは私も耳にしたことがあります。

アトピー性皮膚炎の発症は先進国で多く、発展途上国で少ないことがわかっています。
日本においても、昔に比べてアトピー患者が急増しています。
厚生労働省の発表によると、今、日本のアトピー患者数は、約34.9万人だそうです。アルツハイマーの24万人を大きく超える患者数を抱えている状態だそうです。

先進国と途上国でのアトピー発症数の違いについては、寄生虫感染がその原因の1つと考えられています。

日本は清潔すぎて、免疫力が低下しているということが指摘されています。

行きすぎた清潔志向のために、身近な菌を排除しすぎていて、人の免疫力が低下し、なんでもない菌に感染しているのではないかと指摘する研究者もいます。
昔から人間の体には、体内に侵入してきた細菌や回虫に対応する免疫細胞が存在していたそうです。でも、今は、行き過ぎた清潔志向により、免疫細胞の仕事を取り上げてしまった状態で、免疫細胞は「無職」の状態になってしまっているそうです。
無職になった細胞ほど、いらぬことをする、つまり、自分自身の体を攻撃し始めるということです。


私自身も子育てをしていて、砂遊びをする子がすごく減っているなぁと思います。
私もアトピーを発症したわけなので、あまり偉そうなことは言えませんが、私はかなり泥んこ遊びをしたほうだと思います。
ちょうど私が幼児だったころは、泥んこ保育が推奨されていたようで、泥あそびばかりしていました。
泥遊びが大好きでした。

だから、私のこどもがどれだけ汚しても私は何もいいません。自分がすごく楽しかった思い出があるのでこどもにも経験してほしいと思います。だから、こどもが飽きるまで、やりたいだけ泥にふれさせています。



周りの子で、手が汚れるのが嫌で砂や泥遊びをやらない子、手が汚れるたびにお母さんが手を洗わせたり、除菌シートでふいている子、本人がやりたがっているのに親が泥遊びをさせない子、たくさんいます。

園で泥団子を作って、こどもが持ち帰りたいと言っているのに、絶対に持って帰ってあげないお母さんもいます。泥に触らせたくないそうです。

清潔志向がひどいなぁと内心思ってしまいます。
泥団子を持ちかえらせてもらえない子は、家でもクレヨン禁止、はさみ禁止、でとてもかわいそうです。
すべてお母さんの都合のように思えてしまいます。掃除が大変だから、汚されたら嫌だから、だそうです。ちょっとびっくりします。

私は、昆虫採取もいっぱいしたし、泥んこ遊びもいっぱいしたし、手もきちんと洗っていたか定かではありません。

そんな幼少時代を過ごしても、アトピーにはなるし、アレルギー体質なので、清潔志向だけがアトピーやアレルギーの原因ではないように思いますが、清潔志向が過剰なのは、子育てをしていてよく思います。

そして、寄生虫感染によってアトピー性皮膚炎が改善するという興味深い研究が発表されました。

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寄生虫感染によってアトピー性皮膚炎が改善 - 群馬大が証明 

[マイナビニュース 2014/08/20]

群馬大学は8月19日、寄生虫感染によってアトピー性皮膚炎の症状が良くなることを証明し、そのメカニズムを解明したと発表した。

この成果は群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学の石川治 教授、同 天野博雄 講師、同 岸史子 大学院生、同 国際寄生虫病学の鈴江一友 講師らの共同研究によるもので、国際雑誌「Allergy」に掲載された。

アトピー性皮膚炎の原因として、皮膚のバリア機能異常やストレスの関与などさまざまな原因が推測されているが、不明な点が多い。一方、アトピー性皮膚炎の発症は先進国で多く、発展途上国で少ないことがわかっており、この違いについては寄生虫感染がその原因の1つと考えられている。

今回の研究では、湿疹を発症するマウスに寄生虫(マラリア)を感染させ、経過を観察したところ、マラリア感染症状が進むにつれ、アトピー性皮膚炎の症状が改善されたことが確認された。

さらに、湿疹のある皮膚と湿疹が良くなった皮膚を比較したところ、湿疹が良くなった皮膚ではリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)が増加していることが判明。次に、NK細胞が増加しないような薬剤を投与した別のマウスにマラリアを感染させてもアトピー症状は改善されず、湿疹のあるさらに別のマウスにマラリア感染で増加したNK細胞を静脈から移入したところアトピー症状が改善した。これらの結果により、アトピー性皮膚炎の皮膚病変の改善にはマラリア感染した別のマウスから採取したNK細胞が関与していると結論付けられた。

同研究グループは今回の成果について、「アトピー性皮膚炎の病態解明と新たな治療法に繋がる可能性があり、将来的にアトピー性皮膚炎治療における医薬品の開発を含めた臨床応用に貢献できることが期待される」とコメントしている。

今後はマラリア感染によりナチュラルキラー細胞が増加する原因を解明することで、感染以外の方法でもナチュラルキラー細胞を増やすことができるかを探求していくという。

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感染させた寄生虫マラリアということで、なかなかヘビーな研究ですが、今後は、感染以外の方法でナチュラルキラー細胞を増やし、アトピー改善につなげられないか研究が進められるそうです。

ちなみに、マラリアは、蚊によって感染し、原虫に分類される微細な寄生虫が引き起こす、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症で、現在でも年間100万人がマラリアで命を失っているという病気です。現在でも世界100ヶ国以上で流行している危険な病気です。



アトピーの語源からもいえることですが、アトピーはまだ解明されていないことが多く、よくわからない病気です。

この研究によって、よくわからないアトピーという病気に新しい治療法ができる可能性が生じたのではないかと思います。

アトピーは死に至るような深刻な病気ではないので、アトピーでない人にはその苦痛や大変さがあまりわからないかもしれませんが、ひどいかゆみが昼夜をとわず続き、改善の目途もたちにくいため、精神的にも肉体的にも金銭的も辛い病気です。

寄生虫アトピー改善の糸口となればいいなぁと思います。