Health is Wealth

成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

顔 アトピーは治らない?アトピーとの付き合い方まとめ

顔のアトピーは治らない?

私の成人型アトピーは顔から始まりました。とくに目の上からでした。それについては、この記事を参照してください。

顔のアトピーは精神的にもきついです。特に成人型アトピーが好発する10代後半~20代前半には、ダメージが大きいです。

はじめて行った病院では、顔のアトピーは治らない。とはっきり言われました。60歳になってもこんな風だと医学書の写真まで・・・

顔のアトピーは治らないか?というと、治ります。今の私がそうです。
全くアトピーの影も形もありません。どうして治ったのか、正直わからないのですが、数々の民間療法、病院を試して、たどりついた自分なりのアトピーとの付き合い方はあります。

それをまとめてみました。

ステロイド体験から学んだこと


私は脱ステロイドを2回しています。(詳細は、こちら)
2回ともも失敗に終わっています。
失敗と言うのは、ステロイドやプロトピックを使った治療に戻ったということです。

一度目の脱ステロイドは、入院が必要なほど悪化させてしまいました。
ステロイドの内服で入院は免れましたが、それほどまでに悪化させてしまいました。標準 治療を医師が行っていてくれたにも関わらず、勝手な思い込みと不満で脱ステロイドに踏み切ってしまいました。

ステロイドをすれば良くなるって信じ込んで いました。

当時の私はアトピーに対して無知でした。

治療方針は医師が決めて、ひたすらそれに従っていました。それはそれで、ずっと従い続けることができれば問題ないのですが、アトピーというものに対する理解不足から不満や不安が生じてしまい、従うこともできませんでした。

ステロイドは対処療法で、アトピーの根治療法ではないということの理解もありませんでした。
当然、根治療法をしているわけではないので、症状が悪化した り、再燃したりする場合もあるのですが、それを受け止めきれず、治療しているのにちっとも良くならない、悪化してる、という不満を持つようになっていました。

さらに、ステロイドは医師の指示以外で塗ってはいけないという注意を受けていたにも関わらず、湿疹がでるのが怖くて、嫌で、市販のステロイドを勝手に塗ってばかりで、後ろめたい気持ちもいっぱいでした。

知識もないのに、医師の指示には従わず、そのわりに医師の治療に不満を持っているという最低の患者だったと思います。

そんなある日、たまたま読んだ本が、ステロイド依存について書いてある本でした。
私の今の状態は、ステロイド依存だ!と決めつけ、私のアトピーが悪くなったのはステロイドのせいだと決めつけてしまいました。
ステロイドをやめればアトピーは治る!って、思い込んでしまいました。


普段は冷静な方で、何事もよく調べて、公平に物事を判断するタイプなのですが、アトピーに関しては、違っていました。
毎日、顔がボロボロで、人からジロジロみられたり、16歳で急に発症したこともあって、アトピーであることが受けれ入れきれていませんでした。治りそうな光が見えたら、飛びついてしまっていました。
それほど、精神的にも追い詰められていたのだと思います。

ステロイドにはまる理由

私の経験からして、脱ステロイドにはまってしまう理由は以下のようなものだと思います。

●書籍やネットからステロイドが危険だと言う情報を得て不安になった。
ステロイドを使い続けても、アトピーが一向に良くならないことから、ステロイドを使ったところで、もぐら叩き状態だという不満や不安から現状のアトピー治療に疲れてきている
●皮膚が薄くなってきたり、ステロイドが段々効かなくなってきたり、ステロイドを使う治療に不満がでてきている
●脱ステでひどかったアトピーが完治したという体験談を読んだ

アトピーが改善傾向にないというだけですが、それが全てステロイドのせいなのでしょうか。

ステロイド軟膏の危険性というは、根拠に乏しいものが多いです。医師の指示通りに使っていれば、決して危険な薬ではなく、強い炎症も抑えることができて体に負担も少ない(飲み薬に比べて)薬だと思います。

アトピーステロイドについて、明確になっている事実だけを考慮して、脱ステロイドの話を読むと、どれもあまり根拠のない情報に思えてきてしまいます。

私は、アレルギー性鼻炎もひどいので、ほぼ1年中抗アレルギー剤を飲んでいます。
たまに、効かなくなったような錯覚をしてしまうことがあります。飲んでいるのに鼻もムズムズ、目もかゆかったりすると、抗アレルギー剤が効いていないように感じてしまいます。

本当は、しっかり効いているのです。

普段以上に症状が悪化してるから、抗アレルギー剤が効いていないように見えているだけです。
そういう時は、別の種類の抗アレルギー剤をプラスします。すると、すっかりおさまります。
だからといって、どんどん薬が増えるということはなく、体調や花粉の飛散状況がかわれば、またいつもの抗アレルギー剤で済むようになります。

医師から、錯覚してるだけという説明を聞いた時、アトピーも同じだと思いました。

ステロイドが効かないのではなく、症状が悪化しているだけではないかと思うようになりました。

ステロイドの正当性に疑問が出始めた頃、間違いだらけのアトピー治療(新潮新書)【電子書籍】[ 竹原和彦 ]という本に出会い、標準治療をしながら治すことが最も安全で確実だと思えるようになりました。

その内容で私が共感したものは、

アトピーは難病ではなく、平凡な慢性疾患であり、正しい療法を守れば100%症状が出ないようにコントロールすることができる。
●正しい治療とは、正しい量のステロイドを正しい箇所に、正しい期間使用する事である。
●症状が治まったら弱いステロイドに変える、または保湿だけにするという療法は間違いであり、間違ったステロイドの使い方をしてもアトピーは改善しないし 何度も再発する。
ステロイドによる対処療法がうまくいかないのはステロイドの強さが弱すぎるか、量が少なすぎるためであり、完全に炎症を抑えきらなけれ ば、中途半端な状況が長く続く事になる。
ステロイドで完全に炎症をなくす事で、その後の再発を防ぎ、炎症の起きにくい皮膚を形成する。
●炎症を出さないよう治療していけば、いつかアトピー自体も自然に治癒する。
ステロイド外用薬を使用する事で、だんだん効き目が弱くなるなどということはない。
●完全に炎症がおさまった皮膚に保湿は必要ない。

私のアトピーとの付き合い方まとめ

そして、私は2度の脱ステ体験後、二度と脱ステに走ることはなく、ステロイドやプロトピックを状況に応じて使い分け(標準治療)、保湿をして、睡眠を十分にとり、食事内容に気をつけているうちに、アトピーが消えました。

ひどい症状に耐える必要もなく、社会から隔絶して過ごす必要もなく、化粧もしながらおしゃれもしながら、ゆっくり少しずつ、ステロイドを使わなくなりました。

急激な自己判断での脱ステロイドは非常に危険だということを学びました。

アトピーや薬について、明確になっている事実だけをしっかりと勉強すれば、何が正しい選択か自ずと見えてくると思います。

もしも、アトピーで悩んでいたとしても、私みたいな失敗をすることなく、まわり道ばかりすることもなく、貴重な時間やお金をアトピーに無駄に使いすぎることもなく、自然治癒を目指してほしいと思います。

そのためには、標準治療と正しいスキンケア、睡眠、食事が大切です。