Health is Wealth

成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

アトピー性皮膚炎の治療で通った病院 【前編】

私がアトピー性皮膚炎の治療で通った病院

通った病院と出会った医師についての個人的感想です。
あくまで個人的感想ですので、ご了承ください。

書いてみると長くなったので前編と中編と後編に分けようと思います。

◆中編は こちら⇒

◆後編は こちら⇒

 

O皮膚科

最初に受診した皮膚科。個人病院。地元では名の知れた皮膚科。
院長(今は理事)が帝大卒というだけで地元のおじいちゃん、おばあちゃんが信者です。

今は息子が院長を継いでいますが、週一回の現理事の診察をわざわざご指名しているほどでした。
アメリカの大学で皮膚科を学んだ息子が院長になって、診察の横暴さは今まで以上ですが、治療はバリバリの西洋医学で、薬の量多くない?って思うこともしばしばですが、きちんと治るのでこどもも含めて肌トラブルがあるとこちらに通っています。
今でもたまに受診することがあります。

どれほどアメリカナイズされた治療かというと、ステロイドの飲み薬をバンバン使います。

抗アレルギー剤の処方量も多すぎです。通常使用量の倍の量でていた時もありました。
ステロイドの飲み薬の安全性については、何度か聞いてますが、いつも「大丈夫。問題ない。昔からある薬で副作用なんて心配しなくていい」「膠原病の人は妊娠中でも飲んでいるくらいだから大丈夫」との返答です。

私の考えでは、ステロイドが本当に必要な病気があるのは間違いないし、それを医師の指示通りに飲むのはやむを得ないと思っています。ただ、アトピー性皮膚炎に関しては、ステロイドの飲み薬まで使うのはやりすぎに思います。
たまに、塗り薬をもらいにいくと、必ずステロイドの飲み薬もだされますが、自己責任と自己判断で飲んでいません。塗り薬で十分治っています。

噂だと、2歳くらいのこどもにも軽い皮膚炎程度でステロイドの飲み薬を出すらしいです。とある小児科の先生が怒っていました・・・。ステロイドの知識のない人なら飲ませていると思います・・・。

私が最初にアトピー性皮膚炎と診断された際は、現在の理事が中心で診察していました。その当時でも頭は白髪で手が震えていて、そうとうな高齢にみえました。
カルテみても何も思いださないらしく毎回同じことを説明して同じ話になっていました。
その時点で少し不安になります。

成人型アトピーと診断された際に言われた言葉が、「アトピーで死ぬ人はいないからましだと思え。」でした。息子もそうですが、とにかく口が悪いです。息子のほうがさらに口が悪くて、それが原因でこの病院に通わない人もたくさんいます。

もしも、アトピーにならなければ喘息になっていただろうし、喘息は死にかかわるからそれに比べたらマシといいたいようです。言いすぎというか・・・残念な言葉です。

ほかにも「今は、目の上だけだけど、だんだんと拡がって、顔から首、首から体へ拡がる」ともいわれました。
成人型アトピー発症の理由は、幼いころからのアレルギー体質の治療をしっかりしていないから、成人型アトピーとして発症したと説明されました。

幼いころに花粉症で小児科を受診し、IgEが高値で喘息に移行するかもという話で、3年近く通って、きちんと血液検査も定期的にしながら 抗アレルギー剤を年単位で服用し、数値をみながらコントロールしていましたが、それでも足りなかったのかな・・・・。

小児科の先生のことは、母も信頼していたし、その先生のやり方が間違っていたようには思えないのですが。

アトピー発症の数カ月前に貨幣状湿疹というものになって、足から浸出液がでて、授業中に床まで浸出液が垂れていた時にもこの病院を受診していました。
その時も、写真をいくつか見せられて、「この人は60歳。簡単には治らない。諦めろ」と、きついことを言われたりもしました。

怪我の傷口から貨幣状湿疹というものになっていましたが、最初は外科にいってしまい、傷を全てえぐって消毒という治療をされました。

看護師さんに取り押さえられて、医師からも「痛いよ!ごめんね!」といわれて傷口をガーゼでゴシゴシされました。
外科の医師は、化膿しているように見えたらしく、そういう治療をしたようです。
痛いよ!と言われたわりに、全く痛くなく、「痛くないの?我慢強いね」と驚かれたのですが、ほんとうは化膿していなくて、湿疹がでていただけだから痛くなかったのです。むしろ、かゆかったです。
その後も浸出液がとまらず、これは皮膚科かもと思い、この皮膚科を受診しました。

貨幣状湿疹と診断されて、病院処方の謎の薬(今のように院外処方ではなく、薬も説明もろくにない時代。おそらくステロイド)を塗ったら、さくっと治った(医師はなかなか治らないといったけど)ので、今回の目の上の湿疹も、まずは、この病院へ行きました。 診断は正しいのですが、医師の言葉や薬への説明もほとんどなく、
診察は1分で、 あとは看護師さんから話をきくようにと流れ作業のように診察室から出されて、ろくに話もさせてもらえない診察スタイルに疑問がありました。 さらに、アトピーの診断で出された薬が、病院で独自に配合した薬(おそらくステロイド+ワセリン)で中身が不明でした。
その頃はステロイドに対する知識も皆無なので言われるがままに塗りました。

ステロイドが入っているのか確認するほどのアトピーの知識が私にありませんでした。
最初は塗り薬ですごく綺麗に治っていました。でも、だんだんそれ以上に顔や首にも湿疹がでるようになり、まったく説明のない病院なので信頼できなくなり、病院を変わりました。

アトピー性皮膚炎の治療は長期になりやすいうえに、今はアトピー性皮膚炎の情報も正しいか正しくないかは別としていくらでも手に入るので、自分の望む治療方針の医師を探してしっかりと信頼できる医師を探すのが得策だと思います。

K総合病院皮膚科

総合病院です。当時は高校生だったので、受診しにくいと思っていたら、学生外来が午後にあり、学校に影響なく通えました。
ステロイドの使い方の説明もしっかりありました。この病院へ行き始めてから、 アトピーステロイドについて勉強するようになりました。母も一緒に調べてくれました。
最初は、若い男の先生が担当でした。やはり診断は成人型アトピーでした。きちんと話す時間をとってくれる先生でした。

総合病院の医師は次々かわってしまうのが残念なところです。

特に若い先生はいなくなりやすいです。この先生も数か月でいなくなってしまいました。
その次の担当の先生も、とても親切な女の先生でした。たまに待ち時間がのびると「待たせてごめんね」と何度も言ってくださり、先生のせいではないのに謝ってくれて、顔の湿疹がひどい時には、「つらいよね。治そうね!」って優しく言ってくれて患者思いの先生でした。

この頃は、顔の湿疹がひどくて、弱いステロイド亜鉛華軟膏を併用して治療していました。
夏が一番ひどく、信頼している先生の指示を守り切れずに、勝手に市販のステロイドを買い足して塗っていました。大学生になり、化粧をしたりしたかったし、アルバイト代があったので自分で市販の薬を買ってしまいました。

病院で処方されるステロイドでは足りなくて・・・。どうしても、湿疹が顔に出るのが嫌で・・・。

ある日、ステロイドの依存性について書かれた本を読んでしまい、急に怖くなって、 ステロイドを一切やめてしまいました。その本は脱ステロイド本でした。

現在の私の考え方では、ステロイドを完全に拒否するのも、使いすぎるのも、どちらも良くないと思っているのですが当時は迷走中でしたので、勝手に脱ステロイドを決行してしまいました。2週間くらいたえましたが、尋常ではない湿疹と浸出液と痛みで、怖くなり病院へ行きました。
先生は顔をみるなり、驚いていました。

「どうしてこんなに急にひどくなっちゃったかな。理由はきかないけど、ただ一つ言えることは私が処方したステロイドを塗っていただけでは絶対にこんなことにはならないよ。とにかく、今の状態はよくないから治そうね」って言ってくれました。

この先生を裏切ってしまったことが悲しかったです。
酒さ様皮膚炎か、自家感作性皮膚炎か、カポジ水痘様発疹症という状態になっていて、入院してもいいくらいひどい状態で、仮に自宅療養するならば、一時的にステロイドを飲んで、塗り薬も併用してさっと治すべきだという説明がありました。

先生の指示通り飲んで、2週間くらいですっかりきれいになりました。
その後、認可されたばかりの「プロトピック軟膏」をすすめてくれたのも、この先生でした。プロトピック軟膏で劇的に顔の湿疹がきれいに治り、しばらく平穏な日々でした。

大学生は一般診察時間しか受診できないということで、病院へいくことが減り、その先生もいつの間にかいなくなっていました。


N大附属病院皮膚科



しばらくプロトピック軟膏で落ち着いていたのですが、また、頻繁に湿疹がでるようになりました。

プロトピックはよく効くのですが、使用感がきつくて少し嫌になっていたのもあって、 根本的にアトピーを治したい!、何か積極的に治療したい!と思って受診しました。

普段は冷静な方なのですが、アトピーに対しては、妙にアグレッシブになるときと、落ち込むときがありました(笑)
この皮膚科にアトピー治療で有名な先生がいたのもあって、ひょっとして診てもらえるかも・・・なんて思って期待したのもありました。何より私が通っている大学の付属病院だったので、便宜を図ってくれるかも、なんて思ってしまったのです。
大学の友達も肌トラブルに悩んで通院していて、肌の皮脂量や水分量を測ってくれる!とか言っていたので目新しさもあって受診してみようと思いました。

いざ行ってみたら、確かに皮脂量や水分量を測ってくれましたが、若い研修医みたいな先生が、私の顔の湿疹をみて「かゆそうだねぇ~」と、ドシロウトみたいな発言をして、ありきたりのステロイド(顔にも使える程度の弱めのやつ)をだしただけで終了しました。数回行きましたが、とくに良さを感じなかったので行かなくなりました。

アトピー治療の権威には会えませんでした。当たり前ですよね・・・。
そういう先生は、重症例や珍しい症例しか診ないですよね。

中編へつづく