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成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

アトピー発症から完治まで(22歳~27歳)

アトピー発症から完治まで(22~27歳)

22歳~27歳(結婚)までのアトピーの症状を書いていきます。

関連記事:アトピー発症から完治まで(16~21歳)

●22歳~24歳 (社会人 1つめの部署)

社会人になって、しばらくするとよく湿疹がでるようになりました。 環境の変化や仕事のストレス、いろいろあったと思いますが、大学受験の頃ほどのストレスを感じていませんでした。当初、仕事上の人間関係は良好で、そういったストレスはなかったです。 なぜ、社会人になって湿疹が悪化したのかを自分なりに考えてみました。

1.会社の空調が悪い 会社の社屋がとにかく古くて、エアコンがボロボロ。床のカーペットも古くて、ダニやホコリが多量にあったのだと思います。朝、会社へ行くと鼻炎で鼻水がダラダラ、くしゃみもとまらなくなって、あまりにひどい日は、追加で抗アレルギー剤を飲んでいました。しばらくして、顔などの湿疹が頻繁にでるようになってきました。この頃から、手の湿疹にも悩むようになっていました。唇もひどくでるようになり、手作り口紅すら中止したりしていました。 幸い、服装も自由な会社だったので、化粧も軽くても何も言われず、会社員生活後半はすっぴんで出社してました(笑)今思えば非常識だったと思います。でも、その時は、経皮毒という本を読み、化学薬品が体に悪いという考えに傾き、オーガニックコスメにはまり、どんどんエスカレートしていきました。 どんなにナチュラル志向に変えていっても、湿疹はひどくなる一方だったので(特に手と唇)、それがますますナチュラル志向へ強めて行ったように思います。 するとしてもオーガニックでしたが、だんだん化粧自体をしなくなり(どうしても必要な時はしていました)、洗浄成分はすべて石鹸にかえて(歯磨き、食器洗い、手洗い、ボディーソープ、シャンプー、洗濯洗剤)徹底していたので、まるで宗教家のようでした(笑)2.年齢的にアレルギーがひどくなりやすい年齢だった

この2つが、アトピー悪化の原因だと思っています。

アンチケミカルと脱ステロイド

薬を塗っても良くならず、ナチュラル志向に進めば進むほど、また、ステロイドをやめたい気持ちになっていきました。

理論的に冷静に考えれば、本来はもっと悪化すべきところを、ステロイドで現状に抑えられていると考えるのが普通ですが、ナチュラル志向 = 薬もなるべく使わない というようなスタンスだったので、ステロイドが悪化の原因だとまた錯覚するようになりました。 ステロイドは対処療法でしかないのでアトピーが治せるはずがなく、湿疹が出たらそれを抑える役割しかないので、そのステロイドアトピーを治させようと考えている私の考えが間違っているのに気付きませんでした。

前回の脱ステは自己流だったから失敗したという風に都合よく考えて、今回は脱ステ専門の病院でやれば間違いない!!と思い、脱ステで有名な病院(T皮膚科)へ通い始めました。家から2時間かかりました。 砂糖とパンを絶対に食べないように言われ、大好きなパンを我慢して、しかも、結局は前回と同じ勢いで悪化しました。

さすがに二度目になると、ここまで悪化するのは良くなる兆しではなく、ただの悪化だと気付き、1ヶ月ほど頑張りましたが、通院するのをやめて、自分でステロイドを塗りました。どんな悪化だったかというと、ずっと出ていなかった首や耳まで浸出液でダラダラになりました。耳や唇は腫れあがって、尋常じゃない痛みと浸出液の量で、明らかに感染症を起こしているように見えるのですが、2時間かけて診察にいっても匂いを嗅いで大丈夫の一言で何ら治療といえる行為はなく、医師や受付の態度も横柄で、強制的にその医師の本を買わされたり、あまり信頼できない雰囲気だったのもあって、やめる決断は早かったです。 医師の指導でもかわりなくひどい状態に陥り、脱ステという考え方自体に疑問を持ち始めました。標準治療を推奨する医師の本(アトピーは標準治療で必ずよくなる [Oct 01, 2004] 光敏, 鶴田【中古】)に出会い、そちらの意見のほうがずっと説得力があり、納得できたので、標準治療で治していく決意をしました。 とはいえ、脱ステ時ほどではないですが、湿疹は悪化傾向にあり、まずは、B皮膚科へいってみました。 ステロイドを使用することに異論はなかったのですが、内服ステロイドをこっそり出されていたことに納得できず、別の病院を探し始めました。 この頃には、アトピーのことや、ステロイドのこと、治療方法のこと、かなりたくさん勉強していました。自分なりに治療に対する考えが定まってきていたので、内服ステロイドは受け入れられませんでした。 ステロイドといっても、外用剤と内服では体への負担が大きく異なります。ステロイドの内服薬と外用剤は分けて考えるべきだと思います。ステロイド批判を見ていると、外用剤と内服薬を混同して書かれているのをよくみます。ステロイドの副作用としてよく知られているムーンフェイス(顔が月のように丸くなる状態)や骨粗しょう症は、全身に作用するステロイド内服薬の副作用であり、外用薬を普通に使用するだけでは起こり得ないそうです。

もちろん外用剤にも、にきび、毛細血管拡張(細かな血管が浮いてみえる)、皮膚に赤みがでる、皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)、毛深くなる、感染症(細菌、カビ、ウイルス)、接触性皮膚炎(かぶれ)などはありますが、医師の指示で塗っていれば問題ないと思います。ですから、私は、アトピーにはステロイド外用剤までだと思っています。 アトピー性皮膚炎は、ステロイド内服が唯一の特効薬となる病気(膠原病)でもなく、命にかかわる病気でもなく、慢性的な皮膚疾患で 他のやり方でコントロール可能な疾患だと思います。 ということで、良い噂を聞いた別の病院(O診療所)へ変わりました。

●25歳(社会人2つめの部署)

O診療所の先生は、自分の望む標準治療の医師で、ここに長く通いました。 そんなに簡単には良くならず、ステロイド外用剤やプロトピック軟膏や抗アレルギー剤をもらいつつ、自分なりに生活改善をしていました。そこまで悪くもなく、でも塗り薬なしではきついくらいの状況を維持していました。 25歳で部署が異動になって、ますます古い社屋へ引越したせいか、人間関係のストレスも強烈だったせいかわかりませんが、アトピーが少し落ち着いたかわりにひどい蕁麻疹に悩むようになっていきました。

●27歳

蕁麻疹のピークでした。だんだん蕁麻疹で眠れなくなり、日中も急に蕁麻疹が出て、ひどいかゆみで仕事どころではなくなってきました。O診療所で、蕁麻疹のことで少し嫌な思いをしたのと、いろいろ薬も変えてもらっても改善せず、かなり困っていたのもあって、試しに最初に行ったO皮膚科へ行ってみました。 ステロイド推進派の医師だとわかって行ったのですが、やはり、ステロイドの内服を薦められました。「ここまで蕁麻疹を出していたら、治療には3年かかる。病院に来るのが遅すぎる」って怒られました。その場で内容不明の注射としばらく毎日注射に通うようにいわれ、ステロイド内服も受け入れました。念のため、肝機能なども調べてくれました。内臓に異常はありませんでした。 しばらく通っていたら、すっかり蕁麻疹がおさまりました。今でも、たまに出ますが、勝手におさまって困ることはないです。3年と言われましたが、半年でほぼ完治しました。 蕁麻疹では大変ありがたかったですが、その医師はステロイド推進派なので、アトピーに関しては別の病院で診てもらいたくて、少し気になる治療(酸性水治療)をやっていたのもあって、評判も良い皮膚科(S皮膚科)へ行きました。 望んでいた漢方も処方してもらい、必要ならステロイドを使うスタンスも嫌ではなく、しばらく通いました。しかし、混みすぎていて、3時間の診察待ちに疲れてしまい、だんだんと湿疹も落ち着いてきていたし、自己判断で適当にステロイドを塗っていれば特に困らなかったので、次第に行かなくなりました。まだまだ、この頃もナチュラル志向であることにかわりはなかったです。 そして、結婚しました。 以前に比べて湿疹は落ち着いていたとはいえ、まだまだ湿疹がでやすかったので、ウエディングステロイドをしてもらいました。式当日は湿疹のない肌で前を向いて笑顔で過ごすことができました。

 

 

アトピー発症から完治まで(27~現在)