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成人型アトピー完治の記録。主にアトピー、アレルギーについて、実体験からの意見。+美容・健康ネタ。

アトピー発症から完治まで(27歳~現在)

アトピー発症から完治まで(27歳~現在)

アトピーが最高にひどかった10年間が終わり、妊娠出産を経て完治しました。

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●28歳(第一子妊娠・出産)

結婚して4カ月ほどで妊娠しました(予想外)。抗アレルギー剤を中止しました。妊娠してからは、ジュクジュクの湿疹ではなく、体全体にかさかさの湿疹でかゆみが強くて困りました。顔や首はかなり落ち着きました。乾燥肌がひどくなって、夜中も寝ながらひっかきまわして、朝起きると布団や爪に血がついてました。もちろん体は傷だらけです。この傷は、今も色素沈着しています。

妊娠とも関係していると思いますが、妊娠中はシミになりやすく色素沈着しやすい状態なので、その時期にひっかきまわしてしまったせいで、シミが濃く残って消えません。最近ようやく薄くなってきた感じです。 顔に湿疹がでなくなったので、精神的には楽でした。でも、あまりにかゆいし、妊娠中ということもあり、女性の医師の病院へ行きました(I医院) お子さんのいる先生だったので、妊娠中の話とかもしてもらえて、標準治療を推奨してる先生だったので、望む治療をしてもらえて良かったです。院内にステロイド外用剤は正しく使えば良い薬だという新聞記事と、必要な状況ではステロイド外用剤を出しますという注意書きがありました。 病院には、小さな子や赤ちゃんもたくさん来ていました。きっと、ステロイドを処方すると嫌がる人が多くて、張り紙をしたんだなぁと思いました。 管理人も2児の母となって思ったのですが、小さな子供のいるお母さんに、やたらとアンチステロイドが多いように思います。しかも、とくに根拠や理論なし。 人から「ステロイドはこわい薬」というところだけ聞いて、徹底してこどもにステロイド外用剤を使わない人がいます。 1歳未満の子は、おっぱいやミルクでかぶれやすく、汗もかくし、よだれも出るし、おむつもしているし、肌が弱いのですぐかぶれます。乳児湿疹もでやすい時期です。 医師から処方されても、ステロイドだから塗りたくなくて・・・って言って塗ってあげない人がすごく多くいるなぁと思います。 赤ちゃんは不快なのかよく泣くし、ぐずるし、親子でストレスだらけになっているのをよく見ます。 自分の意見をおしつける気はないので、「そうなんだねー、私は塗っちゃうけどね」っとだけ言って、お母さんの気持ちを優先しています。 でも、以前に会った人で、赤ちゃんの口の周りが真っ赤にただれて見るからに痛そうで、腫れあがっていて、さらには、「口の周り以外にも湿疹が拡がってるの・・・、夜通し泣いて、眠れていないから機嫌が悪くて昼間にウトウトしたり、食事もしみるみたいでほしがらなくて」と親子でぐったりしている人がいました。 それでも、ステロイドは絶対塗りたくないって言ってました。 あまりにひどい湿疹だったので、さすがにほおっておけず、口の周り以外の湿疹は、とびひのように見えたし、「ステロイドを塗ってさっと治してあげたら、きっと赤ちゃんも楽になるし、自分も楽だと思うよ」とだけ伝えました。 その後、最初にステロイドをくれた病院には行きづらいので、総合病院に連れて行ったそうで、感染症も起こしているから抗生剤とステロイドを指示通りに塗るように言われて、2週間ほどですっかり良くなって、笑顔の写メを送ってきてくれました。 話がそれましたが、その病院に通いながら、ノーアト事件に巻き込まれつつ、抗アレルギー剤すら飲めない妊娠期間を無事に終えて、第一子を出産しました。 産んだら急にアトピーがおさまったりして・・・なんて期待していましたが、そんなこともなく、むしろ、妊娠中より少し悪化して、顔にもちらほら湿疹がでたりしていました。花粉症もひどくなり、特にイネ科の花粉の時期が抗アレルギー剤2種類でも抑え切らない眼のかゆみに困るようになりました。眼をこすってしまって、朝目尻が切れて血がでていたり、眼はさすがにこすりすぎるのが怖くて、なんとか止めたくて、セレスタミン(少量のステロイド)を内服することもありました。 抗アレルギー剤も飲み続けているし、飲んでいる薬の量を減らしたいし、さらに、妊娠中のかゆみがきつかったのもあって、もう一人子供を欲しいと思っていたし、次の妊娠に備えて根治療法の減感作療法をしてみることにしました。

●29歳 (二人目妊娠)

仕事は、育児休暇をもらっていたのですが、連続して第2子の産休をとって、そのまま二人目の育児休暇に入ってしまったほうが楽かなと思い、早めに二人目を妊娠したいなぁなんて思っていたのですが、即妊娠してしまいました(予想外)。 でも、妊娠中も減感作療法OKの先生だったので、妊娠中も減感作療法に通いました(Aクリニック) 減感作療法が良かったのか、季節的にもよかったのか、二人目の妊娠期間は抗アレルギー剤なしでも苦労しませんでした。

●30歳~現在

二人目を出産した時には、30歳になっていました。産む直前も肌の調子がよく、母からも最近調子いいよねって言われたりしていました。 産後も一人目の産後に比べてあまり湿疹がでないなぁ、なんて思っていました。 育児に忙しかったのもあって、保湿ケアはしっかりやっていましたが、薬を丁寧に塗るのも面倒になっていき、そもそもアトピーに対して以前より固執しなくなりました。 アトピーが出なくなってきたから固執しなくなったのか、育児が忙しくて気にする時間がなかったせいなのか、そのあたりは不明ですが、よい保湿剤に出会ったのもあって、それだけ塗って寝ることが増えました。 母からは、頻繁に「最近アトピーでないね」って言われていた気がします。 母は私が社会人になってからはアトピーのことはあまり何も言いませんでしたが、いつも気にしてみてくれていたんだなぁと思いました。 二人目産後からは減感作療法に行っている時間がなくなり、行けなくなりましたが、花粉症などのかゆみにも抗アレルギー剤1錠でコントロールできるようになりました。 アトピーが落ち着いてきて、顔に全く湿疹がでなくなって1年くらいした頃から、少しずつ、オーガニックコスメなどもやめていきました。 歯磨き粉を石鹸歯磨きからクリニカに変えてみましたが、唇に湿疹が出ませんでした。 石鹸歯磨きは、茶渋が歯にべっとりついてとれません。出産が終わってから鏡で自分の顔を見たら、歯が黄ばみすぎていてびっくりしました。赤ちゃんに会いにきてくれた友達の目線が妙に私の歯にいっているのが気になって、帰った後に鏡でみて自分でもびっくり!! クリニカにしたら、すっかりきれいな白い歯に戻りました(笑) シャンプーを市販品(ノンシリコンだったり、シリコンだったり)にしてみましたが、ほとんどのシャンプーがかゆくならずに使えることが判明しました。 ボディソープも何でも大丈夫になり、旅行には必ずマイシャンプーやマイソープを持参していたのですが、備え付けでもかゆくならなくなっていることもわかりました。 食器洗剤も洗濯洗剤もごく普通の合成洗剤にかえました。異常は起きていません。 生理用品も自分で洗う布ナプキンを使っていましたが、使い捨てのものに変えても問題なしでした。メイクもオーガニックをやめても問題なく、ファンデーションもごく普通のもので大丈夫になりました。口紅もオーガニックでなくて大丈夫です。(関連記事)シアバター入りだけは、やはり塗って数時間でかゆいし、あつくなるし、水泡が出るので使っていません。 やめていたカラーリングやパーマも再開してみましたが、ほぼ異常なしです。カラーをしたあと、2~3日首がかゆいことはあります。 顔の湿疹が出なくなって1年以上たってから、顔の保湿剤も、夜はなるべく使わないようにしていったら、今は冬場でも塗らなくても大丈夫な日が増えました。脱保湿をしてみました。30歳以降に知りあった人は、誰も私がアトピーだったなんて思わないほど回復しました。むしろ、肌がきれいだと言われることが多いです。

現在では、私が使っている日用品は、スーパーで買えるものばかりになりました。 以前は、ネットや特定の場所でしか買えず、しかも、今使っているものの3倍以上の値段のものばかりでした。しかも、石鹸ものの生活洗剤は、お風呂は赤くなりやすいし、洗濯漕がドロドロになったり、不便でした。 不便でもアトピーがでる可能性のあるものは全て排除したくて、苦痛や面倒に思いながらもこだわって継続していました。洗濯漕に溶け残りがあるということは、たぶん衣類にも残っているから本当はよくないかもしれないですね・・・。 あれこれとこだわって、制限ばかりで、使いにくいものが多いのを不便を感じながらも使って、コストも高くて、何もかもがアトピー中心に回っていた頃よりずっと気持ちが楽です。 15年という長い歳月を、思いつくままにまとめてみました。 いろいろ抜けていると思うので、また思い出したら書きたいと思います。

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